ブログ - 信を万事の本と為す(その8)
信を万事の本と為す(その8)
3.不信
いま日本の政治家、閣僚達の不適切発言や不祥事、統計調査の怠慢による不正、大学入試の問題、教育者の不祥事、また日本を代表する基幹産業である自動車、建設、鉄鋼、耐震機器、ゴム化学等大手メーカーの品質、検査データの改ざんや噓による不正で企業の信頼を国際的に失っています。これ等の企業は利益を第一とし長年積み上げてきた信義、信用を疎かにし、企業のまことが失われつつあります。
また日産ゴーン元会長のように長年権力の座につけば自己中心的で欲望止まることのない行使で社会からの信を失っています。それぞれが長年積み上げてきた信用、信義を一瞬で失ってしまい、それを回復には時間がかかるものであります。技術立国、信用第一として世界から信頼されてきた日本の将来を危惧しているところであります。
『禅』65号 「信を万事の本と為す」了空庵老師の法話より転載