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昨日もいいお天気でした。ウグイスとキジバトの鳴き声が聞こえました。藏燈さんが庭掃除をしている間に、庭の木々とともに鳥の鳴き声を携帯に納めました。インスタグラムにアップしておきましたので、お聞きいただければと思います。
鳥のさえずりを聞きながら、座禅を組むのは、いいものです。癒されます。皆さんも癒されにいらっしゃいませんか?
座禅後、いつものように雑談をしたあと、藏燈さんは外作務をしてから帰られるというので、嘯月さんに送っていただきました。青葉が眩しく感じられました。

隠寮の庭
芙蓉記
暖かくいい季節になりました。水仙が咲き、桜やモクレンは散り始めました。我が家の庭のタランボは食べ頃です。
昨日は、日曜座禅会でした。嘯月さんに乗せていただいて、参加しました。道場で坐るのは久しぶりでした。
近くにお住まいのKさんが初参加されました。途中5分の休憩をはさんで、約25分を2回坐ったのですが、座禅終了後の茶話会で、座禅の時間を短く感じた、とおっしゃっていたのには、すごいなぁと思いました。それだけ一生懸命、集中して数息観をしていたということで、初心者の頃には足が痛くて、まだ終わらないのかなぁ、と思っていた私とは大違いです。また、来たいと言ってくださいました。
嘯月さんもおっしゃっていたのですが、みんなで坐るのはいいものです。最近、少し気が抜けていたのですが、また頑張ろうという気持ちになって帰ってきました。
芙蓉記
近所の家の桜はとうに満開を過ぎているのに、我が家の桜は、南殿という品種の八重桜なので、満開まではもう少しといったところです。
今日も、如々庵老師の「禅語の茶掛け」から、花の句をご紹介したいと思います。
「花看半開 … 花は半開を看る」
世の人々は一般に、花は満開こそ美しいと思い込んでいる。満開はむろん美しい。しかし花はむしろ半開の頃こそ見頃であり、かえって尽きない趣きがあるものである。また、酒はほろ酔いの程度がよいのであって、酔いつぶれるまで飲まなければおさまらないというのは邪道であり、酒の真趣を知らないものである。花や酒ばかりではなく、人生の万事において、ほどほどのところで足ることを知って満足し、盈満(えいまん)すなわち百パーセントの充足を求めようと考えるな。
一行物より抜粋
明の洪自誠(こうじせい)の著した「菜根譚」の中の句であり、完全円満で均衡のとれた美よりも、不完全で不均衡な美をより高次のものと考える茶道のわびの美を理解する上でも、よい一句だそうです。
我が家の庭の桜
芙蓉記
今日は、如々庵芳賀洞然老師の著書「禅語の茶掛―一行物」の中から「花」の禅語を一つご紹介したいと思います。
如々庵老師というのは、昭和33年から平成8年まで、札幌支部担当師家だった方で、東京教育大学の日本史の教授でもありました。
裏千家の淡交会とも関わりが深く、茶席にかける禅語についての解説をされたのがこの本です。
「一花開天下春 … 一花開いて天下春なり」
ここにいう「一花開く」とは、単に梅や桜の花が咲くことではなく、「心華発明(しんげはつみょう)」という語もあるように、心の花が開くこと、言いかえれば悟りの開けることの謂いである。悟りが開け悟りの眼で眺めてみると、釈尊が開悟の暁、「山川草木悉皆成仏」とさけんだというように、人間はもとより禽獣虫魚もみな成仏していて、この現実の娑婆世界がそのまま極楽浄土であり、涅槃すなわち大調和の世界である。まさに「天下春なり」である。
一行物より抜粋
ただ春が来たことをうたった句ではありませんが、今の季節にぴったりの禅語だと思います。
芙蓉記
女性が参加されたことを御紹介しました。
その後、3月26日付で下記内容要旨の礼状が届きました。
「札幌はまだ風の冷たさも残る頃と思いますが、ご清祥の
ことと存じます。本日、豊橋支部の坐禅会に初めて参加する
ことが出来ました。」という書き出しで、名古屋にお住まいの
高田正弘さんから作法や由来を色々お教えいただき、高田さんと
石狩道場の方々との御縁もあると伺った由。
会場の豊橋の金西寺は自宅から車で1時間で比較的近く、是非、
こちらに通って、坐禅を継続したいという内容でした。
あいの里静坐会の折、豊橋の坐禅会に参加してみては?と背中を
押して頂き感謝申し上げますという言葉で結んでおられました。
Sさんの行動力には驚嘆しました。
日曜静坐会は4月から11月までの毎週日曜日、石狩道場にて
午前9時から開始です。
これから桜も咲き、引き続いて色々な草花も咲き、窓を開け放つと
鳥の囀りも聞こえ、自然環境に恵まれています。
さあ、皆様、坐禅を一緒にしましょう。初心の方、大歓迎です。
千葉 金風記
積りに積もった雪も融け、ようやく春がやってきました。皆さま、やれやれと思っていらっしゃるのではないでしょうか?
先日、10日(日)に支部の総会が開催され、今年度の行事予定が決まりました。トップページに掲載してありますので、ご覧下さいませ。日曜座禅会も例年どおり、開催されます。道場は、自然に恵まれた場所にあります。もう少しすると野鳥の鳴き声も聞こえるようになります。豊かな時を過ごしに、ぜひお出かけ下さいませ。
芙蓉記
4月3日(日)から石狩道場での日曜静坐会が再開されます。
毎年12月から3月までの冬期間は水道も凍結するので水落としをし、
豪雪やホワイトアウト等で交通難となることから、石狩道場は冬籠り
しておりました。
静坐開始時間は午前9時からです。初心の方は坐禅の仕方、作法の
説明があるため、30分位前まで入山していただければと思います。
45分坐禅して、その後、茶話会で皆様からの疑問に応え、四方山話で
リラックス、11時頃には散会です。
坐禅の修行は個人的なものですが、仲間が必要で、お互いの励ましと
助け合いで、長続きするものです。この修行限っては、特別な人間がいる
ということはありません。人間誰しも皆、素質があるものです。
「泥多ければ 仏大なり」という言葉があります。迷いを多いことを
逆に歓迎し、雑念が多ければ多い程坐禅は遣り甲斐があるものです。
天気が良ければ、戸外で道場に庭等の草取り等も体験していただくこと
もあります。
4月10日(日)は午前9時から札幌支部の定期総会がありますので、
この日だけは日曜静坐会は午前7時30分~9時00分です。この日以外は
毎週日曜日午前9時からですので、是非、皆様のスケジュールに入れて
下されば有難く存じます。
千葉 金風記
昨日、第207回摂心会が無魔円了いたしました。寒い中での、三泊四日の摂心会でした。
初日、午後1時半頃、藏燈居士が道場に到着すると、水が出ず、道場長の耕尽庵老居士に連絡。道場は、井戸水をポンプでくみ上げて使っているのですが、老居士と一緒にやってきた業者は、そのポンプに問題があるのではないか?と言うので、ポンプを確認するため、老居士と業者の方で屋根の雪下ろしをした結果積もった2mの雪を掘ったそうです。大変なことだったろうと思います。ポンプを見たところ、スイッチが切れていたことがわかり、無事、水が使えるようになりました。最終日の朝にも、水の出が悪くなって、耕尽庵老居士に来ていただき、ポンプをみてもらいました。おかげで、通常どおりの水量が復活しました。
今回も、引き続きコロナ自粛の会員や仕事の都合で参加できない会員がいて、少人数での摂心会でした。私は家の都合で、2日目の午後から参加。その日の朝食は、藏燈居士の奥様手作りのお惣菜に藏燈居士のお味噌汁、お昼には、元典座長の嘯月居士が、ピンチヒッターでおうどんを作ってくださいました。美味しい食事にありつけて、皆さん、喜んでいたようです。
ご提唱は無門関の第7則「洗鉢孟去」と第10則「清税弧貧」でした。どちらも、師家が、悟了同未悟の境涯に至ったつもりで得意になっている未熟な僧の相手をする話でした。
提唱前、釈迦牟尼仏に拝をする老師
雪融けもすすみ、4月からは日曜座禅会が再開されます。関心のある方はぜひお出かけ下さいませ。
芙蓉記
新到者Sさんが参加されました。
もともと石狩市の出身の方ですが、現在は浜松市に在住の方です。
たまたま、この1ケ月ほど札幌に所用があり、親戚の空き家に
滞在し用をこなしながら、中央区の瑞竜寺の坐禅会にも5回参加
されるなど坐禅に熱心な方です。
坐禅に興味をもったきっかけは、コロナ禍で円覚寺の坐禅指導の
You tubeをみたのが縁で、その後、1年半程web坐禅会に
参加し毎朝坐禅を組み、管長の横田南嶺老師の法話を見るの
が日課になっているそうです。横田老師は毎日法話され、
しかも、いつも違った話で継続されているのには感心している
そうです。
また、人間禅のホームページも見ておられて、坐禅の様子や
作務(道場の清掃や草刈り等)を見て、また、社会人の為
の坐禅というキャッチフレーズに興味と親近感がわいた
とのことでした。坐禅の時は袴を着用しているなど本格的だ
と思ったそうです。
残念乍ら、来週の14日(月)に浜松に帰るとのことで、
本当に札幌滞在の最終でやっとあいの里静坐会に参加されました。
参加して本当によかったと心から坐禅を堪能しておられる姿に
我々主宰する側にとっても嬉しいひとときでした。
浜松に帰っても、是非、人間禅の岳南支部や豊橋坐禅会に
参加してみたいとのことで、どこまでも前向きな方です。
また、札幌へ来るチャンスがあると思うので、その時は
石狩道場を訪ねてみたいと眼を輝かせておられました。
あいの里静坐会のあと、瑞竜寺の坐禅会にまた、参加し、
北海道神宮に参拝し、ここにしか売られていないお菓子
を食べるのを楽しみにしているご様子。
どこまでも前向きで、私たちがSさんから元気をいただきました。
Sさん、是非、今度、石狩道場でお会いしましょう。
千葉 金風記
3月18日(金)18時半から3月21日(月)17時まで
第207回摂心会(坐禅の集中修行期間)が石狩道場で開催され
ます。
摂心会とはどういうものでしょうか?禅の修行を志す方にとって
、行住坐臥四六時中が修行の場である筈ですが、専門僧堂のお坊様
と違って、実際に日常生活で正念の工夫(本来の自己になり切る)を
相続して絶やさないことは難中の難です。そこで、志のある方々が
時期を定め、道場に集まって摂心会という会を設けて本格の修行を
します。この摂心会、開催期間中は寝食を共にし、万事をなげうって
禅の修行に励むのです。
摂心会に際しては、参禅弁道という臨済禅独特の修行が行われます。
正脈の師家(禅の法脈を受け継いだ指導者)を拝請し、その方の直接
指導のもとに専一に参禅弁道に励み、その目的である見性悟道(所謂
さとり)と正念工夫相続(坐禅三昧になること)を骨折るのです。
普通の日曜静坐会とか講習会と違って、古来からの厳しいきまりに
従って厳修されますので、初心の方には慣れない面もあると思います。
本当の自己と出会う為には、そういった側面も必要と割り切って参加
してみては如何でしょうか?初心の方は参禅弁道というのはありません。
その期間中、数息観といって、呼吸の息と一つとなり、その数を数える
坐禅に集中します。初心の方には十分に修行上の配慮をしますので、全
日程参加ではなく、部分的に参加されることもお勧めします。例えば、
午後7時から1時間位の提唱(禅の講義)を聴聞しようとか、午前10時
から1時間位の坐禅だけ経験してみようとかでも結構です。参加をお待ち
しております。
千葉 金風記