ブログ - 鎌倉訪問
先週、鎌倉方面へ遊びに行ってきました。ちょうど紫陽花の季節で、鎌倉ばかりではなく、あちらこちらに色とりどりの紫陽花が咲いていて綺麗でした。
人間禅創設者の立田英山老師の師である釈宗活老師が修行した円覚寺にも行ってきました。円覚寺は、夏目漱石や欧米に禅を紹介した鈴木大拙が、禅の修行をした寺でもあります。夏目漱石は、小説「門」の中で、釈宗演老師に参禅した体験を書いているのですが、そこに出てくる宜道という名の僧が、のちの釈宗活老師です。
観光客は立ち入れなかったのですが、居士林もあり、その外に、「円覚寺では昔から、居士(僧ではない一般人)の修行者を受け入れており、その名には鈴木大拙や夏目漱石などの居士がいる。今も居士林では、在家の人が修行をしている。」というような説明書きがありました。選仏場という建物では、土曜日に在家のための座禅会が行われているようです。
その翌日には、午前6時~7時の暁天座禅会というものに参加してみました。暁天座禅会は、毎朝、開催されているそうです。場所は、選仏場ではなく、仏殿という建物で、選仏場より薄暗く細長い台の上にのって座禅を組む、という感じでした。早朝で山門が開いていなかったため、どこから入ったらいいかわからず、ウロウロして時間を潰してしまい、脇の方から入っていった女性二人組の後をついていったのですが、到着したのが始まる直前だったため、手の組み方と、背筋を伸ばして呼吸を10まで数えることを、手短に言われただけでした。
参加者は20数名くらいでした。そのうち10名くらいは私のような観光客だったのではないかと思います。途中で一度休憩が入ったのですが、その時、隣に座っていたサラリーマン風の男の人が、下山していきました。出勤前に来て坐っているのかなぁ、と思いました。終了後、黒い作務衣を着た50代くらいの女の人が、門の方角ではなく、居士林の方へ向かって歩いていくのを見ました。居士林に宿泊して修行をしているのかもしれません。ここにも、禅に取り組んでいる人たちがいるんだなぁと親近感を覚えました。
長谷寺の紫陽花
円覚寺 選仏場
芙蓉記