ブログ - 睦月参禅会報告
1月6日から2泊3日で睦月摂心会(参禅会)が、開催されました。
蔵燈さんの車に乗せて頂いて、午後2時半すぎに道場に到着。まだ誰も来ていませんでしたが、暖房は入れられていました、耕尽庵老居士が入れて下さったのでしょう。お水も出るようになっていました。私は、花を生けたり、加湿器、ポットを用意したりと隠寮関係の準備をしました。暮れに集まった時にはお水が出ず、できなかったお風呂掃除もしました。そんなことをしているうちに、他の会員の皆さんも、次々に入山。
今回は、高校1年生のI君も最初から参加されました。おっとりした感じの男の子でしたが、作務(掃除などの作業)は、一生懸命していました。初めての坐禅で、大変であったろうと思います。よく頑張った、と皆言っていました。
翌朝は、冬なので、30分遅れで起床。すべての行事が、通常の摂心の30分遅れです。吹雪のため、午前中の坐禅に参加予定だったIご夫妻が来られなくなったのは、残念でした。なぜか、摂心となると雪がドンと降ります。午後には、前回参禅願を出したO君、JTBのSさんも加わりました。4時半からの坐禅の時間を早めに切り上げ、Sさんが企画しようとしている、海外の日本人学校の生徒&父母の夏休み座禅体験会についての話し合いをしました。
7時15分からは、了々庵老師の法話。「知足(足るを知る)」という題で40分ほどお話をされました。「知足は第一の富なり」(発句経)、「足るを知るものは富む」(老子道徳経)、「はだかにて生まれてきたに何不足」(一茶)など、様々な方の言葉をあげ、知足について説かれました。レジメは、句の後半部分を自分で埋めるようになっていて、下読みの時に、思わず、自分なら何と入れるだろうと考えてしまいました。
翌日、円了後は、昼食懇親句会。いつものように俳人の珠玉禅子の進行で行なわれました。
入選された句をあげておきます。
(了々庵老師賞) 父母のこと思い出す雑煮かな 珠玉禅子
(特別賞) 手習いの手をとめてみる霙かな 了々庵老師
(天賞) 風雪の 夜の海へと 初仕事 W居士
(地賞) 雑煮餅 煮とけて胸も ゆるむ朝 K禅子
(人賞) 夜半さめて 寝息たしかむ 寒昴 蓮昌庵老禅子
(〃 ) 鴨川へ 影沈ませて 雁渡る 了空庵老師
以上です。
芙蓉記