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ブログ - 白隠禅師の健康法

白隠禅師の健康法

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
四国支部 2017/1/8 14:40

Bodhidarma

白隠禅師は江戸中期に静岡に生まれ、我々の行っている臨済宗中興の祖といわれ、「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」とまで讃えられた高層です。その白隠禅師が体調を崩したときに立ち直った健康法が「軟酥(なんそ)の法」という内観法です。

軟酥(なんそ)の法(現代訳)
まず、色 美しく香り高い仙人の神薬を、種々練り混ぜて鴨の卵の大きさに丸めた丸薬が、頭の上に載せてあると想像する。その軟酥の卵は、香り絶妙にして、しばらく頭上に載せている間に次第に体温で溶けてやわらかくなり、少しづつ流れ始め、タラリタラリと下り始めると意識し始める。
その神薬の流れは、頭骸骨をも浸み抜けて脳髄の隅々まで潤おし、耳、目、鼻、口の内外を伝わり、浸々として首から両肩、両腕、両掌、十指のすべてまで流れ下り、両乳、両胸をしずかに潤おして流れ、肺、心臓、肝臓、胃、腸その他あらゆる内臓諸器官を浸し潤おして流れ、また背骨、肋骨、尾骨をも潤おし、オリーブオイルが浸みわたるように、全身に溶け込んで、ユルリユルリと下へ下へと流れ下ることをハッキリとイメージするのである。
このようにして、この霊妙な仙人の神薬は溶け下り、身体の全てを潤おし流れ、両股、両足を伝い、足の裏にまで流れ下って止むのである。
修行者は、何回もこの観法をなすがよい。
あの鴨の卵の大きさに固められた軟酥の妙薬が溶けて、浸々として、身体を潤おし流れるところの流れが、足元より溜まり、積もり湛たえて、腰まで及び、下半身を温め蒸すことは、ちょうど世の名医の特効秘薬をあつめて、湯で煎じ、桶の中にその煎湯を満々と満たして臍の下まで身体を浸し、温めるようなものである。
この「軟酥の法」を観ずるときは、三界は唯心の所現の法則に従い、鼻は妙香を嗅ぎ、身体はにわかに妙風につつまれ、身心に調和が甦り、精気が充満して、二、三十代よりも元気旺盛にして、壮気はなはだすぐれるものがあり、このとき、積年の苦悩、煩悶は融解消失し、胃腸内臓諸器官を調和させ、内分泌機能も旺盛になり、皮肌はツヤツヤと光沢を生じてくるのである。
もし秘法を怠らずつとめ修してゆくならば、どんな難病でもなおらぬということはないのである。また、いかなる高徳をも積むことができ、いかなる道をもおさめることができるのである。ただし、その効果のはやい、おそいは、その修行者の熱心さと、修する態度の真剣さよるものはもちろんである。

軟酥の法 原文
(たと)へば色香清浄の軟酥鴨卵(おうらん)の大さの如くなる者、頂上に頓在せんに、其気味微妙にして、遍(あまね)く頭顱(ずろ)の間にうるおし、浸々として潤下し来て、両肩及び双臂(そうひ)、両乳胸膈の間、肺肝腸胃、脊梁(せきりょう)(でん)(こつ)、次第に沾注(てんちゅう)し将(すなわ)ち去る。此時に当て胸中の五積(ごしゃく)六聚(ろくしゅう)、疝痾(せんあ)塊痛(かいつう)、心に随て降下すること、水の下につくが如く、歴々として、声あり。遍身を周流し、双脚を温潤し、足心に至て即ち止む。
行者再び応()さに此(この)(かん)を成すべし。彼の浸々として潤下する所の余流、積り湛へて暖め擴(ひたす)すこと、恰(あたか)も世の良医の種々妙香の薬物を集め、これを煎湯(せんとう)して浴盤(よくばん)の中に盛り湛へて、我が臍輪(さいりん)已下を漬け擴(ひた)すが如し。此観を成すとき、唯心(ゆいしん)(しょ)(げん)の故に、鼻根乍(たちま)ち希有の香気を聞き、身根俄(にわか)に妙好の瑶(なん)(しょく)を受く。身心調適なること二三十歳の時には遥かに勝れり。此時に当て積聚(せきしゅう)を消融し、腸胃を調和し、覚へず肌()()光沢を生ず。若(もし)(それ)(つとめ)て怠(おこた)らずんば、何れの病か治せざらむ、何れの徳かつまざらむ、何れの仙(せん)か成ぜざる、何れの道か成ぜざる。其功(こう)験の遅速は、行人の進修の精麁(せいそ)に依るらくのみ。 ・・・・

 

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