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人間禅 関西道場


関西道場

京都府八幡市橋本東原28
090-3927-1237(法燈)
080-2516-4415
(慶雲)

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座禅のしかた

<座禅とは>

座禅は、調息(呼吸をととのえる)、調身(座相をととのえる)、調心(心をととのえ

る)、の三つを基本とします。はじめての方は、慣れない姿勢のため窮屈に感じ、腰

や足が痛みます。慣れると、もっとも安定して長く座れ、三昧に入りやすい姿勢であ

ることが、おわかりになるでしょう。




座る場所:

適度な明るさで、静かな室内がよいです。

座る時間:

線香一本が燃えつきる時間(線香一本分、約45分)を基本とします。

20分位から始め、少しずつ長く座るようにするとよいです。

服装:

着物に袴(はかま)のように、ゆったりした服装が望ましい。洋服の場合は、太めの

ズボンや、ジャージのような、座りやすいものを着用するとよいです。女性でスカート

を着用する場合は、長めのフレアスカートなどがよいです。ジーパンは生地が硬い

ものは足をしめつけて血行が悪くなりがちです。


座具:

座布団を、下に一枚敷きます。その上に、座布団を一枚か二枚を二つに折って、自

分に合った高さに重ねます。座布団の高さは、足の痛さや座禅の効果に著しい影響

を与えます。自分でもっとも安定した高さを、工夫してください。


足の組み方:

正式には、右足を左ももの上にのせ、左足を右ももの上にのせる組み方をします。

これを「結跏趺座(けっかふざ)」といいます。結跏趺座ができない方は、左足を右も

もの上にのせる組み方でもよい。これを「半跏趺座(はんかふざ)」といいます。(足

の組み方は反対でもよい)どちらの組み方でも、両ひざが畳より浮かないように座る

ことが大切です。女性の場合は、正座も許されています(足を痛めている、どうして

も足が組めない方はイスを使うこともできます)。


頭、あご、口の姿勢:

頭は、前かがみにならないように立てます。あごは、軽く引きます。耳と肩が相対し、

鼻とへそが相対するようにします。口は、軽く結びます。舌は、上あごの内がわにつ

けます。


手の組み方:

手のひらを上に向け、右手を下に、左手を上にして重ねます。両手の親指は、先端

がわずかに触れる程度に軽く支え、左右の親指で大きな卵が置けるような、楕円形

を作る形をします。これを「法界定印(ほっかいじょういん)」といいます。肘を脇につ

けないようにして、この手を自分の体の方へ引き寄せます。


目のおきどころ:

まっすぐ前方を見ます。つぎに、視線を1メートル位前方に、自然に落とします。見つ

めるのでなく、そこに止めておくのです。これを「半眼に開く」といいます。目を閉じて

はいけません。閉じると眠気をもよおします。逆に開きすぎると、雑念が入りやすくな

ります。


呼吸の仕方:

呼吸は鼻で、静かに、自然にします。意識的に深呼吸や、腹式呼吸をする必要はあ

りません。呼吸は、「自然にまかせる」ことが大切です。座禅を続けていると、息は自

然に深くなっていきます。


正しい座相:

座具の上に五輪の塔を据えたような気持ちで、ドッシリと腰を落とします。背すじは

ピンと伸ばし、肩やひじの力をぬきます。無理に下腹に力を入れる必要はありませ

ん。座禅を続けていると、自然と下腹に「気」が充実していきます。


つぎに体を前後、左右に揺らします。はじめは大きく、しだいに小さく揺り動かしま

す。これを「揺振」といいます。そして、尾てい骨と両ひざで作った正三角形の中心に

体の重心が落ちるようにします。そこが安定した位置になります。




呼吸も座相も「自然にまかせ」安定感を保つことが大切です。「座相正しければ、心

これに従う」といわれています。ぜひ、正しい座相を身につけてください。


座相を整え呼吸を整えた後に心を整えます。そのために、「数息観(すうそくかん)」

を実修します。




<数息観(すうそくかん)とは>

数息観というのは、座禅を組んで静かに自分の息を数える修行の方法で、乱れて

いる心を静め、三昧の力を養います。数息観は、一見簡単なように見えますが、実

は容易なものではありません。「数息観は座禅の最も初歩であるが、また、最も究

極である。」といわれています。




数息観の仕方:

自分の自然な呼吸を心の中で数えます。はじめの息を静かに吸いながら「い―」と、

その息をそのまま受けて吐きながら「―ち」と数えます。つまり、一呼吸(吸う息と吐く

息)で「一(い―ち)」です。つぎの吸う息と吐く息をもって、「二(に―い)」と数え、つ

ぎの呼吸を「三(さ―ん)」と数えていきます。そして、百まで数えます。百まで数えた

ら、また一に戻ってくり返し行います。線香一本分(45分)の数は、個人差はありま

すが約330です。


数息観は、以下の条件を守って実修してください。



①数を間違えないこと

②雑念を交えないこと

③以上の二条件に反したら、一に戻ること



この条件を無視したら、それはただ数を数えているだけで数息観ではありません。

はじめは、ある程度条件をゆるやかにして実修してください。この条件を厳格に守る

と、なかなか百まで数えられず、途中で嫌になってしまいます。




数息観をはじめる前に、肺の中にたまっている空気を全部吐き出し、吐き出しきった

ところで、大きく吸い込む。これを「欠気一息(かんきいっそく)」といいます。これを2

~3回繰り返すのも、数息観の実修に効果があります。


数息観は、習熟してくると素晴らしい効果があります。数息観は、非常に奥の深い

修行法で、「安楽の法門」といわれるゆえんです。 ここまで、数息観を身につけたい

ものです。


二念を継がず:

数息観を実修するコツは「二念を継がない」ことです。二念を継がないとは、雑念を

相手にしない、ということです。たとえば、座禅中に何かの物音がしたとします。座禅

していても音は聞こえます。そのとき、今の音は何だろう、どこから聞こえたのだろう

などと、雑念を発展させないことです。「聞こえたら、聞こえたまま」にして数息観を続

けます。すると、その雑念はスーッと立ち消えになっていきます。


二念を継ぐと、三念、四念と雑念がつぎつぎに起きてきます。三念、四念が起きそう

な場合には、数回呼吸をやや深く、大きめにすると効果があります。根気よく数息観

を継続していくと、雑念はしだいに前ほどには起こらなくなります。


せっかく忙しい時間をさいて道場に来たのです。座禅中は、世間一般のことは棚上

げにしてください。数息観をはじめる前に「最後まで数える」と決意して、真剣に実修

してください。半信半疑では効果はありません。


三昧:

三昧とは「心を一境に住して散乱させないこと」です。心を「いま」当面する一つのこ

とに集中する、ということです。この三昧を基礎から身につけるのが「数息観」です。

嬉しいときは嬉しい三昧、悲しいときは悲しい三昧。いつでもどこでも「三昧、三昧」

の日常生活ができれば、人生これほど快適なことはありません。学問でも仕事でも

武道でも、三昧になればその効果はてきめんに現れてきます。




<禅堂での作法>

入堂:

禅堂に入ったときから修行です。禅堂を歩くときは「叉手当胸(さしゅとうきょう)」しま

す。胸の上で右手を左手の上に重ねる。両手の親指を他の指から離し合わせ、あ

ごを引いて静かに歩きます。座具置き場から座布団を2~3枚取り、胸の前で叉手

当胸した腕で抱え、禅堂の後方の2畳から入ります。自分の座る単(空いている畳)

まで進み、そこで禅堂正面の掛け軸に向かって立ち、「問訊(もんじん。合掌しなが

ら低頭する)」します。問訊後、座るところを設け座します。


座禅中に入堂する場合:

座禅中なので静かに入堂します。禅堂入口に座っている「聖侍(しょうじ)」の前に座

って合掌し、堂内に入る許可を得ます。合掌するときは、仏壇に尻を向けぬよう聖侍

の斜め前に座ります。聖侍が合掌したら、入堂が許されたことになります。自分の座

るところを設け、一礼してから数息観を始めます。後は、前述の入堂に準じます。


退出:

退出するときは、入堂の逆の要領になります。静かに座を解き、一礼して座具を胸

の前に抱え、掛け軸に問訊して、禅堂の後方より退出します。


座禅中に退出する場合:

座禅中、気分が悪くなった等のやむを得ない理由により退出するときは、前述の座

禅中に入堂する場合の逆の要領で退出します。理由を小声で聖侍に伝え、退出の

許可を得ます。


座禅中:

周りの人に迷惑がかからないよう、あまり体を動かさず数息観に集中してください。

足の痛さに我慢ができなくなった場合は、合掌してから組み足を1~2回変えても結

構です。


それでも足が痛く我慢ができないときは、合掌してから静かに立ち、叉手当胸して立

ったままの姿勢で数息観をしてください。「5分位」過ぎたら静かに座り、ふたたび座

禅に戻ります。


警策:

助警が座相の悪いのを直したり、居眠りを注意するため「警策」を捧げて堂内を回り

ます。座相が悪ければ正します。座相を正されたら「互いに合掌」します。


肩が凝ったり、眠気をもよおしたとき警策を受けるとスッキリします。警策を受けると

きは、助警が目の前に来たとき合掌します。互いに合掌した後、畳に両手をつき警

策を受けます。警策を受けたら、互いに合掌して座禅に戻ります。




<座禅の開始と終了>

次のような流れです。


1.柝(たく)二声

開始の合図。自分の座の前に、叉手当胸して立つ。

2.柝一声

合掌して着座し、静かに座禅を組む。

3.引磬(いんきん)三声  

始定(しじょう)合掌してから数息観を始める。

4.引磬一声、柝一声

一回目の座禅終了。

5.休憩(通常5分間)

合掌して楽な姿勢をとる。トイレにいってもよい。

6.休憩終了

静かに座禅を組む。

7.柝一声、引磬三声

合掌して数息観を始める。

8.引磬一声、柝二声

二回目の座禅終了。解定(かいちん)

 

合掌して一礼後、座禅を解いて退出する。

 

禅堂での注意:

  1. 禅堂は、「黙堂」とも言われ、座禅をするための大切な場です。「私語」は固く禁じています。勝手な行動も禁じています。

  2. 携帯電話、腕時計のアラーム等は、あらかじめ切っておいてください。

  3. 電気、水等の節約に努めてください。

  4. 煙草は、所定の場所で吸ってください。

  5. 貴重品は、各自で管理してください。

  6. 禅堂での作法は、周りの人にならって行ってください。

<座禅会参加のおすすめ>

座禅会は数息観の実修を目的としています。一人でも座禅はできますが、一人では

長続きしません。


多くの人が集まる座禅会に参加して、仲間をつくることが継続するコツです。

少ない時間でも、「長く続ける」ことが大切です。はじめは、無理をしないでください。


充分数息観に習熟して、本格的に禅の修業をする決心ができたら、摂心会(本格的

な修行の会)に参加し、師家に入門することをおすすめします。
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