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トップ  >  座禅の効果  >  わがまま自己中心を消滅させる効果  >  わがまま自己中心を消滅させる効果
  座禅に「我がまま・自己中心を消滅させる効果」があることをお話しします。
この我がまま・自己中心の思考は、本人がほとんど自覚していないと云う特徴があります。「いや自分はそれをよく意識していて、それと戦っていますよ!」と云う人も居られるでしょうが、その人は反省心の強い人で大変結構ですが、こういう人でも、意識しているのは、本当は氷山の一角でしかないのです。
 
これは実にやっかいな課題であり、人間形成の最大課題と云ってもいいでしょう。
 
座禅をして数息観三昧により頭頂連合野がSilentになり、前頭葉が活性化されると、他と区別する意識が減退することを最近の脳科学者が指摘しています。
脳の頭頂連合野はデジタルコンピューターであり、相対的思考を行う場所です。
そして自分の位置を常に考える場所です。
 
すなわちこの頭頂連合野は自他の区別を常に意識するところであり、この頭頂連合野が原始脳と呼ばれる扁桃体(生命の本能の根源)と結びつくことにより、吾我の念が発現されると考えられます。
そして前頭葉が活性化されない状態で頭頂葉と扁桃体だけが活発になりますと、我が儘な自己中心のエゴ意識が活性になるのです。
 
これに対して前頭葉は、相対ではなく絶対的な感性を司っている脳の部位であり、人格を形成するところです。
悟りはまさにこの前頭葉の働きであり、天地と我と同根、万物と我と一体を感得するところです。
したがって三昧が身に付いて、前頭葉が活性に保持されてくると、ちっぽけな自我が空じられます。
すなわちエゴの野放し状態が改められ、自と他のバランスが取り戻され、我が儘な自己中心が発現しなくなるのです。
 
臨済禅に入門すると師家から公案を授けられます。
最初に授けられる公案は、「1.本来の面目 父母未生以前における本来の面目如何?」です。
 
この公案を透過すると人間禅では地大級から水大級に進級したとして、道号が授けられるのですが、この初則の公案を透過するためには、一瞬でも良いから頭頂葉を完全にサイレントにし、前頭葉を活性にする必要があります。
 
これは三昧に入ることによって、相対の頭頂葉の思考から絶対の前頭葉の感得への移行です。
これにより本来の面目(本当の自分)と一体になり、絶対の自己(無相の自己)を悟ることが出来るのです。(無相の自己という表現は、京都大学名誉教授久松真一郎先生の云われている表現です。)
 
しかしこの初則の透過は、未だ人間形成の最初の一段を踏み上がっただけで、我が儘な自己・我が空じられてはいません。
仏教に於ける、そして禅に於ける人間形成はちっぽけな自我を空ずることであり、これが人間形成の最大の難課題です。
 
この自我・吾我・エゴを空ずるには、後悟の修行に励み、数息観を深め、三昧を身に付け、前頭葉が常に活性に保持されるようにならなければできないことです。
 
ここら辺の境涯は、深くそして素晴らしい人間形成のレベルではありますが、一番骨の折れる時代でもあります。
ここで如何に座禅三昧に打ち込んで、吾我を空ずるまで三昧を深められるかどうかです。
人知れず研鑽を積んだ人のみが、人間形成として大成するということになります。
 
こういう臨済禅の深いところはいきなり経験できませんが、座禅を初めて間もない人でも理屈抜きに、座禅の姿勢での数息観が20分以上やると、特定の腹立ちやイライラが自然に低下し、30分以上になるとそんなに腹を立てる事でもないと自然に思えてきたりして、焦燥感やイライラが低減します。
 
 座禅による数息観の実践は、初心の人でも30年以上修行している人にも、「我がまま・自己中心を消滅させる」ために必要であります。
これは老若男女、修行の長短にかかわらず同じように効果があります。
肝心な事は実践です。
 
是非、実践実証して確かめてみて下さい。
独りで出来なければ、週例会の静坐会でみんなと一緒に坐禅して下さい。

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わがまま自己中心を消滅させる効果

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