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ブログ - 大森曹玄老師、若き日の覚悟

大森曹玄老師、若き日の覚悟

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
茨城座禅会 2018/9/7 20:49
水戸支部 松風です。
8月中旬、人間禅さいたま禅会の寺嶋徳隆居士ら4人
で、群馬県の黒滝山不動寺に行ってきました。
 
その寺は、徳隆さんが早稲田大学直心影流剣道会に所属していた時、毎年夏合宿で訪れ百回稽古(後述)を行った場所だそうです。
 
当時、徳隆さん達がお世話になったその寺の住職が今年4月に亡くなられ、その追悼に直心影流法定の形の演武を行うのが今回の目的でした。
 
標高800mを越える山の清澄で涼しい空気にも助けられ、キリッと引き締まった気持ちで演武を行うことが出来ました。
 
 

さて、百回稽古ですが、法定の形の春·夏·秋·冬の四本を1回として1日に100回行うもので、14時間位かかるそうです。
 
早稲田の同剣道会ではこれを1日だけ(それでも毎年となれば、すごいことですが)行ったそうですが、鉄舟会(後述)の大森曹玄老師は若い頃(日本大学に在学中の事と思われます)、百錬会(後述)の創設者の大西英隆先生(当時は一橋大学在学中)と、これを7日間続けたそうです。
 
しかもその準備に、1日20回から始めて、50回、60回と日毎に回数を増やし、100回までいったらそこから7日間続け、その後も日毎に回数を減らしながら続けていったというのですから、正に恐れ入るのみです。
 
3日目に大森氏は「もうダメだ」と思い、手紙類を焼却。
4日目の朝に大森氏は起きられず、大西氏が叩き起こして近くの川まで連れて行き、冷水で行水したあと何とか覚醒。そしてまた法定三昧。
 
「思考力が無くなり、唯見合って居ると云ふ時もあった。倒れて気を失なふ事も何回かあった」(大西氏著)という7日間のある時、大森氏は遺書を書いたと伝えられています。
 
1週間の百回稽古が終わった後、すなわち700回の法定四本の形が終わったあと、「一日中微笑が湧いた」と大西氏は自書に著しています。
 
遺書さえ書いた若き日の大森曹玄老師の覚悟。
気力・体力の極限の果てに大西青年が見た世界。
 
私には想像すらつかないものです。
 
 
「鉄舟会」:東京中野にある、山岡鉄舟を鑽仰して結成された禅道場。大森老師はその二代目住職。
 
「百錬会」:一橋大学で直心影流第15代継承者・山田次朗吉先生より指導を受けた大西英隆氏が創設した剣の修行道場。 
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