広島ブログ - 広島支部 結成記念式 の 総裁垂示

私が総裁になったのは11年前ですが、それから残念ながら4支部が支部から禅会に降格になりました。そして今までに新しい支部が、11年間で3支部設立され、この広島で4支部目であります。
支部の数としたら差し引き同じということではありますが、実はそれで単にイーブンというのではなくて、降格した4支部は、すべてしっかり禅会として再起を賭けております。そして新しい、広島も含めた4支部は、この4支部とも全く1からの出発なのであります。
その4支部の中の最後のこの広島支部は、特に今までの支部と異なって、全く0から立上げて支部と成った、昨今では稀な支部であります。
よその周辺の会員が集まって、その支部のある所の新到者と一緒になって支部を立ち上げるというのが通例であった訳ですが、この広島は、光禅親子を中心にして静坐会が始まり、そして禅会が始まってから16名の人たちがこの広島から参上して、そして会員になった、まさにこの広島の純正のマツダ自動車と同じように、純正の広島支部であります。
ここまではとにかく、いろいろな方々、まさに天の時、地の利、人の輪が揃って、今日の支部創設になったわけであります。直近の広島禅会の担当師家の目から見ましても、老若男女、バランスの取れた、そして魅力的な支部になったという風に思います。
しかし「創業は成り易く、守成は成り難し」であります。どの時代、どの時代にもそれぞれのその時代の風土といいますか、価値観といいますか、そういうものをよくしっかりと掴んで、その時代に適合した布教の在り方をやらなければならない訳です。
次の世代、次の 次の 世代 まで持続発展するために、これから「守成は成り難し」という段階を、しっかりとやっていただきたい訳であります。今日ももちろん、さることながら、やはり何が大切かと云いましても「正しい修業が、熱く継続され続ける。」ということであります。その修業全体に『徳が生きている。』。そういう集まりであってほしいと思います。
藏六庵老師のご指導の下に、これからますます精進して、次の世代、次の 次の 世代、次の 次の 次の 世代 まで 悠々と、広島全体に、この人間禅の法帖を広げていってもらいたいと思います。
平成29年10月15日
人間禅 広島支部 呉道場 に 於いて。