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広島ブログ - 絶妙なバランス

絶妙なバランス

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
広島禅会 2016/6/25 10:05
ある映画でコマを題材に面白い話があった。
コマは高速で回り続ける時、一点を軸にほとんど静止したように動かなく見える。
しかし回るスピードが下がってくると、軸にしていた一点から徐々にずれるようになる。そしてコマの軸は傾き、揺れ始める。
前者の状態を「千早振る(ちはやぶる)」。後者を「荒振る(あらぶる)」とも表現できるそうだ。


荒振るコマはバランスが悪く、不安定であることに対して、千早振るコマは猛烈な旋回で真ん中の軸を中心に均整がとれている。
その話を聞いた時、コマのほとんど止まったような凛としたとした姿がイメージとなって映画の後も頭の中に残っていた。


ハイスピードで回るコマは一見止まっているかのようであり、それでいて凄まじいエネルギーを内包している。
コマはコマそのものの材質、力学的なバランス、コマを支える床の性状、周囲環境、観察する人の位置など多方面に影響して存在している。一見止まるという表現はコマの前に立った観察者の一つの見方にすぎない。


似たような例えとしては、綱引きの真っ最中の綱の中心もあげられるかと思う。
両側からそれぞれの思惑で、引き手が力の限りで自分の方向に引っ張るのだが、双方の力が全く同じ時に、やはり張り詰めたような静止した状態となる。


コマといい綱といい、一部に注目すれば止まった姿しか我々には見えないが、その背景を垣間見ることができれば物事がどのようになりたち、それぞれのファクターがお互いに影響し、融合し、干渉し、攻め、守り、支えているかを感じることができるのではないか。


これは別の表現をするならば、「絶妙なバランスが醸し出す美しさ」ともいえる。その絶妙なバランス、というものが実は坐禅に通ずるのではないか、とも思う。
自分にとって坐相を整えることはとても難しいと感じている。
このことは体のどこに気をつけるという力学的な部分のみならず、その他様々な要素のバランスが試されているのではないか、と思う日々である。


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